坂本ラヂヲ株式会社

中目通信

上がりのアコースティック・ギター

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2017.03.17


こんにちは! 坂本ラヂヲ株式会社 代表取締役の坂本雄一です。

今回のブログはちょっと趣向を変えて「上がり(あがり)の○○シリーズ」の第1回を書きたいと思います。

「上がり」というのは、すごろくの「上がり」と同じで「最後のひとつ」という意味。

ですから、例えば上がりのアコースティック・ギターと言えば「いろいろなギターを買った後に買う最後の1本」ということになります。

言ってみれば、この「上がりの○○シリーズ」は、私が独断と偏見にもとづいて「僕が最後に買うならこれだ」という逸品を紹介するものです。

「坂本が最後に愛した車」とか「私にとっての最高の靴」とか、そんな話が出てくるんだろうな、というイメージを持っていただければ正解です。

ちなみに、この「上がりの○○シリーズ」は不定期ですが、連載にする予定ですので、ぜひ、ご期待ください(笑)。

では、今回の本題。

僕は音楽が好きです。

今回のテーマであるアコースティック・ギターに関わる人たちだと、CSNY(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング)や、彼らの影響を受けた日本のフォーク・ロックバンドのガロなどをよく聴いていました。

そんなわけで、アコースティックギターはギブソンの『J-45』をはじめ、それなりの数を所有しています。

そして、この前「いよいよ上がりの1本を買おう」と思い立って、選んだのがマーチンの『D45』です。

マーチンの『D45』と言えば、間違いなく、僕らにとってのナンバー・ワン。とにかくキラキラでシャキシャキとした素晴らしい音を出すギターです。

その、マーチンを買うために、僕は坂元昭二さんというギターの先生と一緒に、クロサワ楽器日本総本店に行き、マーチンギター販売の責任者であり、ミュージシャンとしても活躍されているマーチン近藤さんから「上がりの1本」を買うことにしました。

IMG_1922.JPG

※画像は筆者撮影

クロサワ楽器では『D-45』の標準モデル(約150万円)に加えて、カスタマイズモデル(約300万円)があり、さらに近藤さんのカスタムモデル(約330万円)が販売されています。

ここで、ちょっと『D−45』にまつわるMartinのアコースティックギターの歴史をご紹介しましょう。

今回、僕が買うと決めた『D45』は1930年代に発売された14フレットジョイントの『D-28』の発展系、あるいはプレミアムグレード版と言えるギターです。そのため、音のキャラクター、もう少し厳密に言うと、低・中・高域の鳴りやバランスに関しては、『D-28』と『D−45』は似ているところがあります。

そのため、両ギターに共通するウィークポイントとしてよく言われる点に「中音域の細さ」あります。

これは『D-28』が発売された当時のアメリカで流行していた音楽がブルーグラスやカントリーといったジャンルで、その中では低音の強いバランスが好まれていたことに由来します。

ですから、それ以外の音楽を演奏しようとした場合、とくに6弦や5弦を開放弦で弾く際に中〜高域の音を低音覆ってしまいサ、ウンドバランスが崩れる傾向があるのです。

ギターというのは6本の弦が付いていて、弾く時に上になる6弦が一番太く、下の1弦に向かって細くなる構造のため、どうしても低音側が強く、高音側は弱い音になりがちになるのは、仕方ないことなのですが......。

クロサワ楽器で販売されている近藤さんのカスタマイズモデルは、『D-45』の泣き所ともいうべき中音域の弱さを補うことに成功したモデルです。

これは、本当に、驚くほど美しい音色で、シンプルなEの和音を弾くだけで、涙が出そうになるくらい良い音がします。

Martinの数あるラインナップの中でも、ここまで全音域がきれいに響くギターは存在しない! と言えるほど、音の繊細さ、説得力、安定性に秀でた1本です。

そんなわけで、僕はこのカスタマイズモデルを「上がりのアコースティック・ギター」として購入しました。

その後は、自宅でお酒をのみながらコードを「ジャーン」と弾いています。そうすると、CSN&Yやガロを聴いていたころの思い出、そして憧れが鮮やかに蘇ってきます。

単純に、金額の多寡だけで言えば、マーチンの『D45』よりももっと高い製品はあります。逆に安い物でも、もっとクリアな音が出るギターがどこかにあるのかもしれません。

タカミネのギターだって、良い音はします。

でも、僕にとっての「上がりの1本」は、『D−45』以外に有りえません。

なぜなら、このギターと共にある僕の思い出を買いたかったから。

「上がりの○○」は、自分が長年温めてきた思い出や、抱いていた憧れを物と一緒に手に入れることなんだなぁ、とつくづく思います。

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